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【常識欠き前代未聞の事態に】
 3日のJリーグのヤマザキナビスコ・カップ決勝後の表彰式に臨んだ川崎選手の悔しさのあまりの行動が5日、賞金5千万円返上という前代未聞のケースに発展した。
 授与されたメダルをすぐさま外す者、ガムをかむ者、来賓に背を向けて握手の場を素通りする者…。その行為は言語道断だった。
 ガムをかんだ森は以前から素行が度々問題になった選手。大観衆の前での一部選手の常識を欠いた行動は、大人のプロ選手に対してもJリーグやクラブが日常的に選手の教育に関与せざるを得ない実態をあらためて浮かび上がらせた。
 「信用を取り戻す努力をしたい。未熟だった」と伊藤主将は反省したが、その代償は大きい。リーグ初優勝に向けて首位を走るチームは、大事な時期に余計な混乱を抱え込んでしまった。
 一方で、Jリーグ側もクラブへの指導が徹底されていなかった。過去にも表彰式でメダルを外す行為は散見された。その都度、個別に注意はしたが、問題になる前にクラブを通じて指導を徹底するなどの方法もあった。Jリーグの鬼武チェアマンは「監督、指導の責任がある。指導不足を弁解しても仕方がない」とリーグ側の責任も厳しく受け止めた。
 
【木村和司氏の就任確実】
 Jリーグ1部(J1)横浜Mの来季監督にクラブOBで元日本代表の木村和司氏(51)の就任が確実になっていることが5日、分かった。木村氏サイドの関係者によると、横浜Mからの就任要請に本人も前向きで、近日中に契約が成立する見通しという。
 横浜Mは現在リーグ10位に低迷し、今季限りで木村浩吉監督の解任を決定。木村和司氏は現役時代にFKの名手として知られ、日本代表は54試合出場で歴代5位の26ゴールを挙げた。前身の日産自動車時代から看板選手だったが、Jリーグでの監督経験はない。
 クラブは来季フロント体制も刷新する方針で、フロント入りの候補として日産自動車OBの金田喜稔氏らの名前が挙がっているという。
 
【スペイン戦を前向きに検討】
 日本サッカー協会の犬飼基昭会長は5日、欧州視察から帰国し、スペイン協会会長との会談で、来年のワールドカップ(W杯)前に、両国代表の親善試合を前向きに検討することで一致したことを明らかにした。
 また同会長は、スペインから講師を派遣してもらい、来年4月を目標に中学生以下の年代を対象とした指導者育成に乗り出す考えも示し「サッカーだけでなく、人間教育についても教えてもらう」と話した。

【川崎が賞金5千万円返上】
 3日に東京・国立競技場で行われたサッカーJリーグのヤマザキナビスコ・カップ決勝の表彰式で選手たちの態度が悪かった問題で、準優勝した1部(J1)川崎フロンターレは5日、賞金5千万円の返上を決めた。さらに、武田信平社長ら幹部3人を3カ月減給10%とし、表彰台でガムをかんでいたDF森勇介選手を、クラブとして当面リーグ戦に出場させない方針を明らかにした。
 川崎はFC東京に0−2で敗れクラブ初のタイトルを逃した。直後の表彰式では首からメダルを外したり、来賓との握手を拒んだりする行為があった。
 川崎の武田社長や伊藤宏樹主将らは5日、東京都内のJリーグを訪れ、鬼武健二チェアマンにあらためて謝罪。武田社長は賞金返上について「形として誠意を示したかった」とし、森選手については「非常に態度が悪かった」と説明した。
 鬼武チェアマンはリーグ側の監督、指導責任に言及し、自身も含めた処分を検討していることを明らかにした。賞金返上の申し入れを受け入れるか、リーグとして制裁を科すかなどは、今後討議する。
 
【鈴木監督と来季契約せず】
 J1の新潟は5日、今季で満了となる鈴木淳監督(48)との契約を更新しないと発表した。リーグ戦残り4試合と天皇杯は指揮を執る。チームは「総合的に判断した。次期監督についてはまったくの白紙」としている。
 鈴木監督は2006年に就任。今季は、第22節までは3位につけ、リーグ初制覇も期待されたが、第30節終了時点で首位と勝ち点9差の6位まで後退。優勝争いから脱落していた。
 
【日本は大勝スタート】
 サッカーのU−16(16歳以下)アジア女子選手権は5日、バンコクで行われ、1次リーグB組の日本は初戦で台湾に16−0で勝った。
 1次リーグは4チーム総当たりで争われ、各組の上位2チームが12日の準決勝へ進む。3位以内に入れば来年、トリニダード・トバゴで開催される17歳以下の女子ワールドカップ(W杯)の出場権を得る。(
 
【森本、本田、中村俊らを選出】
 日本サッカー協会は5日、都内のJFAハウスで、国際親善試合となるアウエーの南アフリカ戦(14日、会場は調整中)およびAFCアジアカップ2011最終予選の香港戦(18日、香港)に臨むSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバー21名を発表した。
 欧州組からは中村俊輔(エスパニョル)、本田圭佑(VVV)、長谷部誠(ボルフスブルク)、森本貴幸(カターニア)らが選出。国内組では岡崎慎司(清水)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)らがメンバー入りしたが、J1得点ランキングトップ(第30節終了時点)の前田遼一(磐田)、橋本英郎(G大阪)、長友佑都(FC東京)らは招集外となった。
 また、田中マルクス闘莉王(浦和)はけがの状態を見極めてから、後日、招集の判断をする。
 岡田武史監督は今回の選考理由として、「欧州組は最後のチャンスなんで、優先して考えている。国内組には1、2月に長いキャンプがある。彼らにとってはそれが大きなチャンス。そこを目指してくれることを期待している」とコメント。
 欧州組の香港戦への帯同については、「基本的には、キャンプとして全員連れて行く。その中で個別に話して、チーム状況、本人のコンディション、立場を考慮して(所属クラブに)返すこともある。ただ、香港まで行ってもらうのが原則」と語った。
 日本代表メンバーは以下の通り。
GK:
川島永嗣(川崎)
西川周作(大分)
DF:
中澤佑二(横浜FM)
駒野友一(磐田)
岩政大樹(鹿島)
今野泰幸(FC東京)
徳永悠平(FC東京)
内田篤人(鹿島)
MF:
中村俊輔(エスパニョル/スペイン)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
松井大輔(グルノーブル/フランス)
阿部勇樹(浦和)
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
本田圭佑(VVV/オランダ)
稲本潤一(レンヌ/フランス)
FW:
玉田圭司(名古屋)
佐藤寿人(広島)
大久保嘉人(神戸)
岡崎慎司(清水)
森本貴幸(カターニア/イタリア)
 
【南ア戦はW杯会場で実施】
 日本代表が来年のワールドカップ(W杯)を開催する南アフリカで同国代表と対戦する14日の親善試合が、W杯会場となる南部のポートエリザベスの新競技場で行われることが5日分かった。
 今回の試合はW杯のために建築中のダーバン競技場が開催に間に合わず、W杯会場ではないヨハネスブルクのオーランド競技場を使用することに変更されていた。南アのサッカー協会関係者によると、同国代表が今後の強化試合すべてをW杯で使用する競技場で行うことに決めたための措置という。
 
【横浜新監督 木村和司氏就任が決定的】 
 J1横浜の来季監督にOBの元日本代表MF木村和司氏(51)が就任することが決定的となった。横浜は4日、リーグ戦10位の成績不振を理由に、昨オフに3年契約を結んだ木村浩吉監督(48)を今季限りで解任すると発表。関係者によると後任候補を木村和氏に絞り、就任は確実な状況という。現役時代、絶妙なFKを武器に「ミスター・マリノス」と呼ばれた男が、名門復活へ向けて動きだす。
 04年のJ1制覇以降、タイトルから見放されている横浜がついにOBの「切り札」を投入する。7月に取締役に就任した嘉悦社長代行は、昨季途中から指揮を執る木村浩吉監督を「9位だった昨季から改善が見られない」と解任。関係者によると、同代行は後任候補として日産自動車OBを希望し、既に木村和司氏1人に絞って交渉しているという。
 94年の現役引退後、主に解説者として活躍してきた木村和氏は、かねてJリーグの監督になることを熱望していた。他クラブから監督としてオファーを受けたこともあったが、「やるなら古巣の横浜で」との思いもあり、断った経緯がある。横浜の前身、日産自動車の80年代黄金期のスターで、「ミスター・マリノス」と呼ばれて絶大な人気を誇った木村和氏に関しては、以前から日産関係者の間で将来の監督候補として期待する声も多かった。
 指導者としては、同じく日産OBで前JFL栃木SC(現J2栃木)監督の柱谷幸一氏(48)や、柏ヘッドコーチの井原正巳氏(42)らの方が経験豊富だが、木村和氏も解説者として鋭い分析を披露。「サッカー観がしっかりしている」と評価を受けていた。抜群の知名度を誇る木村和氏は人気回復の起爆剤としても期待をかけられており、今回のタイミングで現場復帰する可能性が高い。
 また、嘉悦社長代行はこの日、「責任を木村(浩吉)監督に押しつけるわけではない」と明言。6月に今季補強の最大目標に掲げていた日本代表MF中村俊輔(現エスパニョール)の獲得に失敗したチーム統括(強化部)の刷新も示唆した。現在のチーム統括は、広島のペトロヴィッチ監督(52)やJ2鳥栖の岸野靖之監督(51)を後任候補にリストアップしていたが、同代行が外部招へい案を白紙に戻し、木村和氏に再建を託した形だ。強化部長にあたるチーム統括本部長には、木村和氏の県広島工の1年先輩で、同じく日産黄金時代のメンバーだった元日本代表MF金田喜稔氏(51)の就任が有力。気心の知れた金田氏が強化のトップに就任すれば、木村和氏も采配を振りやすくなりそうだ。


▼2009年U-17ワールドカップ
☆決勝トーナメント1回戦
11月4日
アルゼンチン 2 - 3 コロンビア
イタリア 2 - 1 アメリカ
トルコ 2 - 0 UAE
スイス 4 - 3 ドイツ
 
11月5日
スペインvsブルキナファソ
イランvsウルグアイ
メキシコvs韓国
ナイジェリアvsニュージーランド
 
【スイス、コロンビア、イタリアなどが8強進出】
 サッカーのU−17ワールドカップ(W杯)は4日、決勝トーナメント1回戦の4試合が行われ、スイス、イタリア、トルコ、コロンビアが準々決勝に駒を進めた。
 グループリーグで日本を破ったスイスはドイツと対戦し、2−2のまま突入した延長戦で2ゴールを奪い、4−3で勝利を収めた。前回大会3位で、欧州王者のドイツはベスト16で姿を消すことになった。アルゼンチンとの南米対決となったコロンビアは、2点のビハインドを覆し、ロスタイムでの劇的弾で3−2として8強入りを果たした。
 トルコはUAEに2−0で快勝。イタリアは2−1で米国に競り勝ち、準々決勝進出を決めた。
 決勝トーナメント1回戦の残り4試合は5日(現地時間)に行われ、ベスト8が出そろう。対戦カードはスペイン対ブルキナファソ、イラン対ウルグアイ、メキシコ対韓国、ナイジェリア対ニュージーランドとなっている。

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【北朝鮮、ブラジルチームと引き分け】
 朝鮮中央通信によると、来年のサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に44年ぶりに出場する北朝鮮代表は5日、平壌の金日成競技場でブラジルのアトレティコ・ソロカバと対戦し、0−0で引き分けた。北朝鮮代表は10月にはフランス2部リーグのナントと強化試合を行い、0−0で引き分けている。
 
▼UEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ第4節
<グループE>
ルビン・カザン 0 - 0 バルセロナ
 
フィオレンティーナ 5 - 2 デブレツェニ 
☆得点者
フィオレンティーナ:ムトゥ14、ダイネッリ52、モントリーヴォ59、マルキオンニ61、ジラルディーノ74
デブレツェニ:ルドルフ38、A・クリバリー70
 
<グループF>
オリンピック・リヨン 1 - 1 リヴァプール
☆得点者
リヨン:L・ロペス90
リヴァプール:バベル83
 
ディナモ・キエフ 1 - 2 インテル
☆得点者
キエフ:シェフチェンコ21
インテル:D・ミリート86スナイデル89
 
<グループG>
ウニレア・ウルジチェニ 1 - 1 グラスゴー・レンジャーズ
☆得点者
ウルジチェニ:マッカロック79
レンジャーズ:オノフラシュ88
 
セビージャ 1 - 1 シュトゥットガルト
☆得点者
セビージャ:ヘスス・ナバス14
シュトゥットガルト:クズマノヴィッチ79
 
<グループH> 
アーセナル 4 - 1 AZ
☆得点者
アーセナル:セスク25、ナスリ43、セスク52、ディアビー72
AZ:レンス82
 
スタンダール・リエージュ 2 - 0 オリンピアコス
☆得点者
ムボカニ31、ヨヴァノヴィッチ
 
【バルサ、攻めきれずドロー インテルは劇的な逆転勝利】
 チャンピオンズリーグは現地時間4日、グループリーグ第4節の残り8試合が行なわれ、グループFの王者バルセロナ(スペイン)は、敵地でルビン・カザン(ロシア)とスコアレスドローに終わった。一方、インテル(イタリア)はアウェイでディナモ・キエフ(ウクライナ)に2対1と逆転勝利を収めている。ロイター通信が報じた。
 
 前節、本拠地「カンプノウ」で1対2とまさかの黒星を喫したバルサは、序盤から主導権を握り、イブラヒモヴィッチがチャンスをつかむが、シュートはポストに嫌われてしまう。さらにバルサは、シャビのループやメッシのミドルをはじめ、イニエスタ、イブラヒモヴィッチが次々とゴールを狙うが、GKリジコフのセーブなどに遭い、得点には至らない。
 
 一方のルビンも、前半終盤にはリャザンツェフのシュート、そして後半途中にはブカロフがDFふたりを抜いてチャンスを迎えるが、バルサGKバルデスもよく集中を保ち、失点を許さない。結局、アンリに訪れた最後のチャンスも得点にはならず、試合は0対0のまま終了した。
 
 ルビンのベルジエフ監督は露『NTV』に対し、「世界最高のチームであるバルセロナから勝ち点4を挙げたのだから、不満なわけがない。我々の狙いはバルサを抑え、カウンターで叩くことだった。敵地ではそれを完璧に実行し、ここでもまたそれに近づいたね」と喜びをあらわにしている。
 
 対するバルサのグアルディオラ監督は、「あと2試合残っており、我々はそこでどうなるかを見なければいけない。難しいグループだと分かっていたし、ロシアのチームは非常によく組織されている」とコメント。「今、自分たちが何をすべきかは分かっている。勝ち点6を獲得するんだ。それができなかったとしたら、我々がふさわしくなかったということだ」と続け、残り2試合での挽回へ意気込みを示した。
 
 一方、ディナモ・キエフ対インテルの一戦は21分、元ミラン(イタリア)のシェフチェンコのゴールで、ディナモが先制。エリア付近からのシュートがカンビアッソに当たってループ気味となり、ボールはGKジュリオ・セーザルの頭を越えてネットへ沈んだ。
 
 インテルは後半からチアゴ・モッタとバロテッリを投入。次々にチャンスを迎え、サムエル、そしてエトーのヘディングなどでゴールに迫るが、惜しくも得点には至らない。しかし86分、ケガから復帰したばかりのスナイデルのパスから、ディエゴ・ミリートがついに同点ゴール。さらに89分、D・ミリートのシュートのこぼれ球をスナイデルが押し込み、わずか3分間で逆転に成功した。
 
 この結果、グループFはインテルが勝ち点6で首位に浮上。同5でルビン、バルセロナがこれを追っている。同4のディナモにもチャンスは残っており、次節はバルセロナがインテルを、ルビンがディナモをそれぞれホームに迎える。
 
【セビーリャ、終盤10人になるもドローで決勝Tへ】
 チャンピオンズリーグは現地時間4日にグループリーグ第4節の残り8試合が行なわれ、グループGのセビーリャ(スペイン)はシュトゥットガルト(ドイツ)と1対1で引き分けた。また、ウニレア・ウルジチェニ(ルーマニア)対レンジャース(スコットランド)の一戦も、1対1の引き分けに終わっている。この結果、セビーリャの決勝トーナメント進出が決定した。ロイター通信が報じている。
 
 ホームにシュトゥットガルトを迎えたセビーリャは、14分に巧みなパスワークからルイス・ファビアーノがスルーパス。これをヘスス・ナバスが冷静に決め、貴重な先制点得る。その後も試合のペースを握ったセビーリャだったが、74分に途中出場のドゥシェルが負傷退場するアクシデントが発生。すでに3人の交代枠を使い切っていたセビーリャは、終盤をひとり少ない状態で戦うことを強いられてしまう。
 
 迎えた79分にはクズマノヴィッチに強烈なミドルシュートを決められ、1対1の同点とされてしまったセビーリャ。しかし、残り時間はなんとか10人で耐え、そのまま試合を引き分けで終えて辛くも勝ち点1を積み上げる結果を得た。
 
 一方、ホームにレンジャースを迎えたウニレア・ウルジチェニは、79分にマカロックの先制点を許したものの、88分にはオノフラシュがゴール。終盤に同点に追い付き、こちらも引き分けに持ち込んでいる。
 
 この結果、勝ち点10とした首位セビーリャの2位以上が確定し、同クラブの決勝トーナメント進出が決定。しかし、セビーリャのヒメネス監督は「今日はグループ首位を確定できる可能性もあったので、少し失望している」とコメント。「相手にペースを譲ったのはドゥシェルが退場になったあとだけだ」と語り、ドゥシェルの負傷退場を嘆いた。
 
 なお、グループGでは2位に勝ち点5でウニレア・ウルジチェニが続き、同3のシュトゥットガルトは3位に付ける。レンジャースは同2で最下位となっている。
 
【リヴァプール、土壇場で痛恨ドロー フィオレンティーナは快勝】
 チャンピオンズリーグ(以下CL)は現地時間4日、グループリーグ第4節の残り8試合が行なわれ、リヴァプール(イングランド)は1点リードで迎えた終了間際に同点弾を浴び、リヨン(フランス)と1対1の引き分けに終わった。この結果、リヨンは決勝トーナメント進出を決定し、一方のリヴァプールは自力突破の可能性が消滅した。ロイター通信が伝えた。
 
 グループ突破に向けてもうあとがないリヴァプールは、故障のために起用が注目されていたフェルナンド・トーレスを先発FWに据えてきた。そのF・トーレスは、12分にはGKに弾かれる惜しいシュートを放ったものの、徐々に試合の流れからは消えていってしまう。
 
 試合はややリヴァプールのペースで推移するが、カイトやヴォロニンの放った枠内シュートは、いずれもリヨンGKロリスの守備範囲。後半にはルーカスがノーマークとなった場面もあったが、これもGKロリスの好セーブに阻まれゴールはならない。しかし迎えた83分、途中出場のバベルが25メートルの距離から力強くゴールを撃ち抜き、リヴァプールが先制を果たす。
 
 しかし、そのままリヴァプールが勝ち点3を獲得するかと思われた終了間際、競り合いからリヨンのリサンドロ・ロペスに抜け出され、同点弾を許して1対1に。ほどなくタイムアップを迎え、試合はドローに終わった。
 
 勝ち点1を加えて決勝トーナメント進出を決めたリヨンのピュエル監督はGKロリスの名を挙げ、「この試合は彼のおかげで望みをつなぐことができた。でも、それは別に驚くべきことではないけどね。彼はCLで常に卓越したプレーを見せてきたから」と守護神の好プレーを称えた。
 
 一方、土壇場で勝ち点2を失う形になったリヴァプールのベニテス監督は、「最高のチャンスだっただけに、落胆しているに決まっている」とコメント。決勝トーナメント進出が遠のいたことについては、「困難にはなったが不可能になったわけではない。とにかく次の試合(デブレツェン戦)で絶対に勝ち、フィオレンティーナ対リヨンの結果を見守りたい」と話していた。
 
 もう1試合では、フィオレンティーナ(イタリア)とデブレツェン(ハンガリー)が対戦。14分にムトゥのゴールでフィオレンティーナが先制するも、初勝利を狙うデブレツェンも38分にルドルフの同点弾で食い下がる。それでも後半に入るとホームのフィオレンティーナが地力を見せ、52分のダイネッリの勝ち越し弾を皮切りに10分間に3ゴールを挙げて4対1と突き放す。その後、両チーム1点ずつ加えたが、結局は5対2とフィオレンティーナが力の差を見せつけた。
 
 これで勝ち点9とした2位フィオレンティーナは、3位リヴァプールに5ポイント差を付け、決勝トーナメント進出に向けて大きく前進した。バルガスは『スカイ』テレビのインタビューに、「ハッピーではあるけれど、冷静さを保ち、これまで通りにプレーしたい。まだ2試合残っているのだから、謙虚でいなければだめだ」と気を引き締めていた。
 
【アーセナルが4発快勝でベスト16に王手】
 チャンピオンズリーグは現地時間4日、グループリーグ第4節の残り8試合が行なわれ、グループHのアーセナル(イングランド)はホームでAZ(オランダ)に4対1と快勝し、決勝トーナメント進出まであと一歩に迫った。ロイター通信が報じている。
 アーセナルは25分、セスクのゴールで先制すると、足の骨折による長期離脱から前週復帰したばかりのナスリが、前半終了間際にアルシャヴィンのパスから追加点を挙げて勝負をほぼ決定付ける。さらに後半に入って52分、再びアルシャヴィンから今度はセスクが加点すると、72分にはまたしてもアルシャヴィンのパスからディアビーがダメ押しゴールを奪った。
 一方、AZは途中出場のレンスが1点を返すのが精いっぱい。AZのクーマン監督は指揮官としてアーセナルに敗れたことがなかったが、大量4失点でその記録に終止符が打たれることとなった。同監督は試合後、「最初の失点の場面では、GKがもっとうまくやれると思った。前半終了直前の追加点も、タイミングとして非常に悪かったね。だが、彼らはクオリティーがとても高く、我々はうまくカウンターができなかった。受け入れなければいけない」と話している。
 対するアーセナルのヴェンゲル監督は、「技術面でも戦術面でも彼らを支配した。素晴らしいパフォーマンスだったね。我々は十分な自信をもってプレーした。全体的に満足している」とコメント。喜びをあらわにした上で、「大会はこれからハードになっていくが、私はこのチームにクオリティーがあり、成長できるかどうかは自分たち次第だと信じている。その上で、どこまでいけるかを見てみよう」と、今後のさらなる飛躍に期待を窺わせた。
 なお、この日行なわれたグループHのもう1試合では、スタンダール・リエージュ(ベルギー)がオリンピアコス(ギリシャ)に2対0と勝利している。この結果、グループHは勝ち点10のアーセナルが首位に立ち、同6のオリンピアコス、同4のスタンダールがこれを追っている。勝ち点2のAZにも勝ちぬけの可能性は残っているが、ベスト16入りは難しくなった。次節、アーセナルはホームでスタンダールと対戦する。

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